すぐに役立つ臨床で学ぶ 眼鏡処方の実際
眼鏡処方時の注意点から処方後のフォローアップまで、すぐに役立つ実践書!
編 著 |
所 敬 / 梶田 雅義 |
定 価 |
5,500円 (5,000円+税) |
発行日 |
2010/07/15 |
ISBN |
978-4-307-35140-9 |
B5判・148頁
眼鏡処方時の測定で良好な矯正視力が得られた時でも、直ちに眼鏡処方を行ってはならない。屈折検査のみで一般的な眼科検査を実施しないと重大な疾患が潜んでいる場合もあり、失明原因につながるからである。
本書の基礎編では眼鏡処方に必要な眼光学や屈折検査の基本知識を解説。臨床編では乳児・幼小児・小中高生・成人・ロービジョン・眼性疲労などタイプ別に、眼鏡処方時の注意点やコツ、処方後のフォローアップまで、実践ですぐに役立つ方法を示した。多くの症例をみながら学べる実践書。
序文
症例一覧
略語一覧
I 眼鏡処方の臨床
1 乳児の眼鏡処方
1.眼鏡処方の対象となる疾患
2.乳児に対する眼鏡処方の注意点
■乳児に対する実際の眼鏡処方例
2 幼小児の眼鏡処方
1.幼小児の眼鏡処方の基礎的知識
2.幼小児の眼鏡処方時の問題点とコツ
3.幼小児眼鏡のフレームとレンズ
4.幼小児眼鏡の処方後の指針
5.幼小児眼鏡の処方後のfollow−upの計画
■幼小児に対する実際の眼鏡処方例
おわりに
3 小学生、中学生、高校生の眼鏡処方
1.学齢期における屈折の変化と視覚の特性
2.眼鏡処方のポイントと注意点
■小学生、中学生、高校生に対する実際の眼鏡処方例
4 成人の眼鏡処方
1.成人の眼鏡処方上の一般的注意
■成人に対する実際の眼鏡処方例
5 遠近両用眼鏡処方−二重焦点レンズ、三重焦点レンズ、累進屈折レンズ
1.遠近両用眼鏡レンズの種類
2.遠近両用眼鏡の特徴と選択
3.遠近両用眼鏡処方時の注意点
■遠近両用に対する実際の眼鏡処方例
6 眼精疲労に配慮した眼鏡処方
はじめに
1.調節力への配慮
2.両眼視への配慮
3.眼精疲労への配慮
■眼精疲労に配慮した実際の眼鏡処方例
7 特殊眼鏡処方
A.ロービジョンの眼鏡処方
1.遠用処方
2.近用処方
■ロービジョン外来での実際の眼鏡処方例
B.保護眼鏡、着色眼鏡
1.保護眼鏡とは何か
2.日常生活で保護眼鏡が必要とされるのは?
3.着色眼鏡の選び方は?
■保護眼鏡、着色眼鏡に対する実際の処方例
C.ダイビング用ゴーグル
はじめに
1.ダイビング用ゴーグルの処方
■ダイビング用ゴーグルに対する実際の眼鏡処方例
おわりに
II 眼鏡処方の基礎
1 眼鏡処方に必要な眼光学の知識
1.眼鏡レンズの屈折力(後頂点屈折力back focus)の表し方
2.プリズムレンズ
3.眼鏡レンズの眼に対する矯正効果
4.眼鏡レンズによる網膜像の拡大・縮小効果
5.ナップKnapp の法則
6.プレンティスPrentice の公式
7.見かけの調節力(spectacle accommodation)
8.アッベAbbe数
2 眼鏡レンズの知識
1.眼鏡レンズの材料
2.眼鏡レンズの設計
3.眼鏡レンズの品種、その概要
4.眼鏡レンズの表面処理
5.JIS規格による規定の概要
3 眼鏡フレームの種類と構造
1.眼鏡枠(眼鏡フレーム)の種類
2.眼鏡枠各部の名称
3.フレーム選択の考え方
4.レンズメータの使い方と注意点
1.レンズメータによるレンズ屈折力の測定
2.マニュアル式レンズメータ
3.自動式レンズメータ
4.眼鏡レンズ測定の留意点
5 眼鏡処方に必要な屈折検査
A.他覚的屈折検査
a.オートレフラクトメータ
1.オートレフラクトメータの使い方
2.手持ち式オートレフの注意点
3.装置の特性について
b.検影法(レチノスコピー)
1.検影法とは
2.検影法の原理
3.検影法の手技
4.検影法の臨床での使い方
B.自覚的屈折検査
1.他覚的屈折検査を参照にした自覚的屈折検査
2.自覚的屈折検査による乱視の検出
6 瞳孔間距離の測定法と心取り点間距離の書き方
1.瞳孔間距離と心取り点間距離
2.遠見瞳孔間距離の測定
3.近見瞳孔間距離の測定
4.心取り点間距離の具体的決め方
III 付録
1 眼鏡処方せんの書き方
1.レンズ種類
2.レンズ値
3.用法
4.有効期間
5.特記
2 眼鏡の医療費控除について(含:小児弱視治療用眼鏡)
1.治療用眼鏡の医療費控除
2.小児弱視等の治療用眼鏡等の療養費支給
索引