0040821.000.75③生存時間中央値を求めるための水平線0.500.250.00② Number at riskgroup=介入群(上)158group=対照群(下)図7‒2 カプランマイヤー曲線の例21210生存割合(この研究では無再発割合)④追跡期間中央値を求めるための垂直線1020観察期間(週)①打ち切りを示す「ヒゲ」3040114[生存時間中央値(median survival time)]:③に示すように,生存割合0.5(50%)を意味する水平線とカプランマイヤー曲線が交わる点の観察期間が,生存時間中央値に相当します。介入群が約23週,対照群が約8週であることがグラフから読みとれます。ただし,多くの人々が生き延びている研究(生存割合0.5となる時点が生じない研究)ではこの値を求めることはできません。その場合には,25%点や10%点など,臨床的に意味のある他の分位点が比較されることもあります。[追跡期間中央値(median follow‒up)]:④に示すように,研究対象者全員の追跡期間の中央値(このデータでは10.5週)の時点における生存割合(この研究では無再発割合)が,追跡期間中央値に相当します。介入群が約0.75,対照群は約0.38であることがグラフから読みとれます。[ログランク検定(log‒rank test)]:2群の生存時間の分布に全体として違いがあるか統計学的に検定する方法です。図7‒2のデータにおいてはP<0.001と2群間に有意な差がありました。ただし,この検定では2群間の違いの大きさまではわかりません。
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