ytili lavivruSn(-n[-)]baborP第1章第2章第3章第4章第5章第6章第7章123432100II2In(analysis time)-1group = 対照群(下)group = 介入群(上)117 コホート研究やRCTにおいて,複数の種類のイベントが発生する可能性があります。興味のあるイベント以外のイベント(競合イベント)が起こることによって,興味のあるイベントが観察できなくなる場合,「競合リスク(competing risk)が存在する」といいます3)。例えば,ある研究で心血管障害による死亡をアウトカムとした場合に,がんによる死亡は競合イベントです。逆に,別の研究でがんによる死亡をアウトカムとした場合に,心血管障害による死亡は競合イベントです(図7‒5)。死亡がかかわらなくても,競合リスクが存在する可能性はあります。例えば,維持透析患者における死亡をアウトカムとした研究においては,腎移植により維持透析から離脱することは競合イベントと考えられます4)。一般的に,競合リスクを考慮するかどうかの判断は,先行研究や臨床医学的な知識に基づきます。図7‒4 二重対数プロットの例第7章 ● 生存時間分析における競合リスクモデル競合リスクを考慮した生存時間分析(1)競合リスクとは
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