201 ◆注目すべき脳波波形中心側頭部棘波を示す自然終息性てんかん(SeLECTS)の患児の発作間欠期脳波には高率にローランド放電(rolandic discharge:RD,roland spike)と呼ばれる中心・側頭部突発性脳波焦点が出現します(図5─29,図5─30)。ローランド放電は突発性異常波です。C3,C4,T3,T4に多くは一側性に出現し,両側性に出現する時も左右非同期に出現することが多い特徴があります。ローランド放電は本症のおよそ3/4の症例でT3またはT4に,また,およそ1/4の症例でC3またはC4に,多くは一側性に出現します。ローランド放電は高振幅の2〜3相性の棘波で,時に棘徐波複合と近似した波形を呈します。 ◆脳波検査のポイントローランド放電は覚醒時にも散発することがありますが,多くの場合,睡眠に伴って出現頻度が増加し,高振幅になります。学童期には 250μVを超える場合も少なくありません。ローランド放電は睡眠ステージN3または睡眠ステージRになると抑制または消失します。覚醒時に出現するローランド放電の出現様式を評価したい場合は,患児を開眼維持させます。開眼に伴いα波が抑制され,BGAの中にローランド放電が際立ちます。ローランド放電は過呼吸賦活試験や閃光賦活試験によって賦活されません。【注】 中心・側頭部に棘波を伴う良性小児てんかん(BECCT)は,現在,中心側頭部棘波を示す自然終息性てんかん(SeLECTS)と呼ばれています。3 代表的なてんかん発作と脳波第5章 疾病・病態と問題脳波T3,T5に棘波が散発睡眠脳波夜間睡眠中に強直間代発作LeftRightnasioninionT3A1F7T5F3Fp1P3O1FzPzF4Fp2P4O2F8T6C3CzC4T4A2LeftRightnasioninionT3A1F7T5F3Fp1P3O1FzPzF4Fp2P4O2F8T6C3CzC4T4A27歳男児1sec50μV図5─30 提示脳波(図5─29)のポイント
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