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カラー血流イメージング法(CFI:color 
flow imaging

)ともいう。

 

 

カラードプラ法は

受信ビーム上の血流平均

速度,血流方向,パワー,血流の乱れ(分
散)などの情報を色で表現

し,Bモード画

像上に重ね合わせることで視覚的に認識で
きる方法である。

 

 

周波数分析には

自己相関法

を用いている

(次頁のコラムを参照)。

 

 

血流の存在診断や,半定量的な診断に使わ
れる

 

心臓: 大動脈弁閉鎖不全症および狭窄症,

僧帽弁閉鎖不全症および狭窄症,
三尖弁閉鎖不全症,先天性心疾患
など

 

腹部:腫瘤,腎血流など

 

乳腺・甲状腺:腫瘤,バセドウ病など

 

 

速度表示モード

パワー表示モード

があ

る。

C

 

CDIcolor Doppler imaging

プローブから
遠ざかってい
く血流を青で
表示

プローブに近
づいてくる血
流を赤で表示

近づく流れ

遠ざかる流れ

速い

速い

0

速い

0

速度表示モード

パワー表示モード

 折り返し現象(aliasing)

 ●

 連続波ドプラでは超音波の送受信を別々の素子

で行っているため,検出限界は理論的に音速の
1/2まで可能である。

 ●

パルスドプラでは同一の素子で送受信を行うた
め,計測可能な血流速度(ドプラシフト周波数)
に制限がある。

 ●

パルスドプラで検出可能なドプラシフト周波数
を超えた場合,逆流方向に折り返って流速波形
が表示される。

 HPRF(high pulse repitition frequency)法

 ●

 パルスの繰り返し周波数を高くしたパルスドプ

ラ法。

 ●

 CWDでは距離を認識できないため,高速血流

が2つ以上存在する場合鑑別することができな
い。一方,HPRF法は距離を認識でき,高速血
流を測定することができる(左室流出路狭窄と
僧帽弁逆流波形の鑑別など)。

折り返し現象

折り返し現象

折り返し現象

折り返し現象

左室流出路通過血流速度:

320cm/s

左室流出路通過血流速度:

320cm/s