[ ■]%0■■■■0■0■max■max■max3 線量分布放射線治療では,「標的(腫瘍など)に対してはできる限り放射線を均等に照射させつつ,標的以外(正常組織など)にはできる限り放射線が照射されないようにする」ことが重要となる。これを達成するためには,体内における照射ビームの線量がどのような分布にあるかを把握しなければならない。● 水中でのビーム軸上における線量最大深の吸収線量(D(dmax , A0))に対する任意の深さでの水吸収線量(D(d, A0))の百分率。● 表面の照射野がA0のとき,ビーム軸上の深さdでの深部量百分率(PDD(d, A0))を次式で定義する。●SSDは一定とする。● 縦軸をPDD,横軸を水中の深さで表した曲線とする。● X線の場合,ある深さでビルドアップを呈し,その後は減少する。●PDDが最大(100%)となる深さをd=dmaxで表す。■(■, ■0)Depth(■)10050Depth(■)164■■■(一定)■(■max, ■0)■■■しかし,体内の線量分布を直接的に計測することは不可能である。そこで,あらかじめ水ファントム等を利用してビームデータ(PDD,OARなど)を取得し,これらのビームデータを用いて2次元平面上で線量が等しい点を結んで得られる曲線(等線量曲線)を取得する。この等線量曲線を利用して,体内の線量分布を表現することになる。本項では,体内における線量分布を理解するうえで必要となる基礎知識について記載する。▲PDD曲線PDD (d, A0)=D (d, A0)・ SSDを固定し,電離箱線量計の位置(深さ(d))を移動させて計測する。・ 実効中心で計測する。D (dmax , A0)×100 1 深部量百分率(percentage depth dose:PDD)▲ 深部量百分率(PDD)
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