● 実際の体内での半減期は有効半減期(実効半減期)と呼ばれる。 →実際の被ばく線量の計算には,全身あるいは各臓器における有効半減期が重要である。● たとえば,131Iは物理学的半減期が8.04日,甲状腺の生物学的なヨードの半減期が約30日でK半減期身体残留量● 病巣の部位や個数にかかわらず治療できる。● 病巣のみに取り込まれるRIを用いる。● シンチグラムから,組織の吸収線量をあらかじ●b線ではcross-fi re効果を利用する。● 有効半減期が適当である。● 主にb線を放出し,多少のg線も放+1Tb=1Tp第1章第2章第3章第4章第5章第6章第7章第8章第9章第10章第11章第12章第13章第14章第15章投与された放射性薬剤の放射能の減衰は,以下の式によって決まる。 Te=Tp×TbTp+Tb ・生物学的半減期(Tb) :血中あるいは体内における薬剤そのものの生理学的な半減期 ・物理学的半減期(Tp) :標識した放射性同位元素の物理学的な半減期 ・有効半減期(Te) :生物学的半減期と物理的半減期の両者を考慮した半減期あるので,甲状腺に対する131Iの有効半減期は約6.3日となる。1③標的細胞内へ浸透①RIの静脈内投与B.β線の細胞障害作用癌細胞0.5〔Bq〕0.1040摂取後の経過時間放射性核種の身体残留量(時間的減少の一例)⑤非結合RIは腎臓・肝臓より排泄されるβ線組織RI減衰なし120(日)600.693t−Tbe−(Tb:120日)0.693t−Tpe−(Tp:60日)0.693t−Tee−(Te:40日)279 ⇔ 1Te→ 正常組織に障害を与えず,病巣のみに障害を与えられる。め推定できる。→治療効果が予測可能である。→ RIはすべての標的細胞に結合するわけではない。しかし,飛程内に存在する細胞はすべて照射を受けるため,非結合の標的細胞も照射を受ける(B)。→ a線は飛程が非常に短いためcross-fi re効果を期待できない。◦0.5日〜15日程度が適当である。◦長すぎると全身被ばくが問題となる。◦短すぎると病巣部位に十分集積しない。出する。◦b線:RIが集積した病巣のみに照射される。きる。◦g線:RIの分布状態を体外計測でcolumn 3 RIの条件▲ 3つの半減期
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