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※※※※※ ● 表在腫瘍を標的にした低エネルギーX線による表在X線治療に始まり,時代とともに深部腫瘍にも対 ● その後,コバルト60線源(60Co)を用いたテレコバルト照射装置が普及し,多方向から照射できる回 ● テレコバルト照射装置は安定した出力を有するものの,60Coの半減期(約5.3年)により定期的な線源 ● そこで,加速器を用いた医療用直線加速装置(linear accelerator:Linac,リニアック,ライナック) ● 医療用円形加速装置に分類されるマイクロトロンやベータトロンも利用されていたが,リニアックの ● 一方,サイクロトロンやシンクロトロンは開発が進められ,陽子線や重粒子線(主に炭素線)を利用 ● その他の放射線治療装置としては,60Coを利用した脳定位放射線治療(☞97頁)の専用装置であるガンマナイフや小線源(192Irもしくは60Co)を利用したRALS(remote after loading system:遠隔操作式後装填装置☞248頁)等がある。表在X線治療装置深部X線治療装置加速器マイクロトロンサイクロトロンシンクロトロンベータトロンテレコバルト照射装置RALS(remote afterloading system)原子炉※現在、国内の医療機関では利用されていない78X線治療装置RI遠隔照射装置本章では,高エネルギーX線および電子線を用いた外部放射線治療において,多くの施設で利用されているリニアックを中心に概説する(医療用円形加速装置や放射性同位元素を用いたRI遠隔照射装置などの詳細に関しては☞8章)。応できるように,高エネルギー化された深部X線治療が行われるようになった。転型ガントリの形状へと進化を遂げた。交換を余儀なくされた。の開発が急速に進められ,現在では放射線治療装置の主流型となっている。急速な普及により,現在ではほとんど利用されていない。した放射線治療が実施できるようになった。富田哲也・只野喜一・磯辺智範・佐藤英介リニアック医療用直線加速器医療用円形加速器ガンマナイフ第 4 章外部放射線治療装置  1 医療用直線加速装置(linear accelerator:Linac,リニアック,ライナック)  1 分 類▲ 放射線治療装置の分類

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