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図 偶発付属器腫瘤取扱いのフローチャート単純様嚢胞<10cm≧10cm:MRI閉経前≦5cm:経過観察不要>5cm閉経後≦3cm:経過観察不要≦3cm>3cm偶発付属器腫瘤質的診断ができる腫瘤出血性嚢胞閉経前閉経後傍卵巣嚢胞,腹膜封入嚢胞,単純性卵管水腫,卵巣線維腫,子宮筋腫:追加の画像検査は不要で臨床的に管理内膜症性嚢胞,奇形腫:産婦人科での管理悪性腫瘍が疑われるもの:US, MRI評価不十分:USMRIの評価不十分:USで経過観察MRIで十分に評価されている評価不十分:USMRIの評価不十分:USで経過観察MRIで十分に評価されている≦5cm:経過観察不要>5cm:USで経過観察サイズに関わらずUS, MRI≦7cm:経過観察不要>7cm:USで経過観察≦5cm:経過観察不要>5cm:USで経過観察診断が不確かな腫瘤US, MRIUS=ultrasonographyステートメント10 cmより大きい単純様嚢胞,悪性の疑われる腫瘤,閉経後の出血性嚢胞,診断の不確かな腫瘤に対してMRIが推奨される。形態を「単純様嚢胞」「質的診断ができる腫瘤」「診断が不確かな腫瘤」の3つに分類し,「閉経前・後」「大きさ」で対処を分けている。358背 景CTやMRI検査で偶然に付属器腫瘤が発見される頻度は少なくない。多くは良性であるが,卵巣癌の死亡率は高く,適切な対処が求められる。ここではどのような偶発付属器腫瘤に対してMRIが推奨されるかを概説する。解 説Society of Radiologists in Ultrasound(SRU)ガイドラインでは超音波を基にした嚢胞性腫瘤の対処を,American College of Radiology(ACR)の白書ではCTやMRIでの偶発付属器腫瘍の対処を提唱している。図にこれらを基にした対処を示す。FQ 10偶然発見された付属器腫瘤の診断においてMRIは推奨されるか?

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