③①② 図1 SpaceOAR留置時のエコー矢状断像のシェーマ(Karsh LI, Gross ET, Pieczonka CM, et al. Urology 2018 ; 115 : 39-44, Fig.2を引用改編)①弱い砕石位として直腸の会陰曲を平坦化する。②エコープローブを下げ,水空間が作られるスペースを確保する。③注射針のベベルの向きを直腸壁側に向ける。158158前立腺直腸壁エコープローブ18G注射針3つのダウン SpaceOARシステムの導入に際しては,メーカーが行う講習の受講が求められている。その際に教わった「3つのダウン」は,スムーズな手技のために有用な合言葉である。 1つ目は,レビテーターを下げ弱い砕石位とすることで,スムーズな刺入ラインを確保することを目的とする(図1①)。2つ目は,エコープローブを直腸との密着を保ちつつ床側へ下げ,生理食塩水注入時の水空間を確保することである(図1②)。エコープローブの角度や高さは留置されるスペーサーの形状と関係しているといわれている13)。下げすぎた場合,留置したスペーサーの形状が球状となる可能性がある。3つ目は,18 G注射針のベベルの向きを下向きにし,希釈剤液と加速化剤液の混合液が直腸外膜に向かって注入されるようにすることである(図1③)。注射針とシリンジのコネクタ部分は正方形となっているので,ベベルの向きとコネクタ部分を事前に確認しておくとよいと思われる。膀胱コラム
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