4.右肋間走査●探触子を1肋間尾側の断面では,後上・下区域枝,およびその支配領域である右葉後上・ムラコ406Part 2 超音波描出区域S5:右葉前下区域,S6:右葉後下区域,S7:右葉後上区域,S8:右葉前上区域基本断面●右肋間走査では,門脈右前区域枝から分枝する前上・下区域枝,およびその支配領域である右葉前上・下区域(S8,S5)が描出される。下区域(S7,S6)が描出される。門脈右前区域枝S8P8P7S7RHVS5P5GBIVCS6P6 右肋間走査の特徴には,有用な走査法である。 ●肝右葉が委縮している症例や,消化管ガスの影響により右肋骨弓下走査で肝右葉の描出が困難な場合 ●肋骨のアーチファクトや肺の影響を受けやすいため,少しでも抽出範囲が広がるように積極的な体位変換を行う(側臥位,部位によっては座位)。また,それでも見えにくい場合には,セクタ型プローブを使用する場合もある。 ●肝右葉の腫瘤性病変では,肋骨弓下走査と肋間走査の2方向から観察し,確診所見を得る。
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