21NS章MR画像の成り立ち1 原子内に存在する荷電粒子の運動2 電流と磁場 ● 電流が流れる,すなわち荷電粒子が運動すると,Part 1 MR ● 原子内に存在する荷電粒子の運動には以下の3 ● MRIでは③を扱う。以降本書で「スピン」と ● 発生する磁場の方向は「右ねじの法則」に従う。すなわち,右ねじの進む方向を電流の進行方向としたとき,右ねじを回す方向に磁力線が向く。右ねじの進む方向を磁力線の進行方向にとり,右ねじを回す方向を電流としても,この法則が成り立つ。 ● 磁場があるということは,この時点でプロトンの自転は棒磁石として扱えることになる。棒磁石は常にS極とN極の双極であるため,学術的に磁気双極子と呼んでいる。 ● 磁気双極子は大きさと方向をもっているため,ベクトル表示できる。これを磁気双極子モーメント,あるいは磁気モーメントと呼んでいる。つがある。 ①電子の軌道運動 ②電子の自転(電子スピン) ③原子核の自転(核スピン)出てきた場合は,③を指すこととする。いま,ここでは水素の原子核である陽子(プロトン)を例にとって説明する。 ● 生体内のプロトン(陽電荷をもつ)は自転(スピン)している。すなわち荷電粒子が動いているため,その周囲には磁場が発生する。②電子の自転(電子スピン)①電子の軌道運動③原子核の自転 (核スピン)その周囲に磁場が発生する。磁力線右ねじ磁場が発生原子核の自転(核スピン)磁気双極子電流磁束ベクトル表示磁気双極子モーメント(磁気モーメント)
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