撮像の実践章撮像の実践章×× ● 画質とはSNR,コントラスト,空間分解能の総合的な評価である。 ● 画質と撮像時間は密接に関わりがある。 ● SNR,撮像時間及び空間分解能の決定にはバランスが重要である。 ● 実際の撮像においては検査時間枠に制限があるため,より短時間撮像で診断に必要な画質が求められる。 ● 事前に装置ごとの画質を理解しておくことが重要である。ムラコ(Ny)×(NEX)SNR撮像時間空間分解能 まとめFOVxFOVyNxNySE法:TR×Ny×NEXTR×Ny×NEXFSE法:ETLFOVxFOVyNxNy×⊿z・例1(SNRを向上) SNRは向上させるには,NEXを大きくする。 NEXを大きくすると,撮像時間が延長する。・例2(空間分解能を向上) 空間分解能を向上させるには,位相エンコードマトリックス数を大きくする。 位相エンコードマトリックス数を大きくすると,撮像時間が延長し,SNRが低下する。×⊿zMRの画質に影響する因子は種々ある(87頁参照)が,本章ではより実践的に重要である受信コイルの選択,ポジショニング,撮像パラメータについて画質の変化を中心にまとめた。 ●SNRの式 ●撮像時間の式 ●空間分解能(1 voxelあたりの体積) Ny: 位相エンコードステップ数 NEX: 加算回数 BW: 受信バンド幅 FOV: 撮像視野 ETL: エコートレイン数317はじめにSNR∝(voxel volume)BW1414
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