B2B1B2B1B拡大!①⑤AB②A③BB④⑥⑦⑧(C1<C2の時)(C1<C2の時)C1C2C1C2C1C2C1C2C1C2実際より小さく表示される正しい大きさ358Part 2 超音波分の拡大を③〜④に示す。 ● 逆に上図は音速の遅い媒質C1から,音速の早い媒質C2へ超音波が進んでいくことを表している(①)。 ● AとBの2つのビームを見ていくと,B側のビームが屈折を起こす(②)。B側のビームが入射した部 ● B1が境界に差し掛かった時点で,B2はまだ音速の遅い媒質内を進んでいる(③)。 ● B1は急速にスピードを上げるが,B2は遅いままのスピードで進んでいく。ビームの幅は変わらないので,スピードの遅いB2に向かって屈折を起こす(④)。よって超音波ビームは⑤のように屈折する。 ● よってビームは⑤の赤線のような軌跡で進んでいく。しかし,前述のように装置はビームがまっすぐ進む前提で画像を作るため,装置上では屈折したビームが青線のような軌跡を描いていると判断する(⑥)。 ● このとき,屈折したビームと青線は同じ距離となるため,黒点が媒質C2の内側に入っているように見える。他の屈折したビームも同じようになるため,装置上は⑦の青線の軌跡でビームが返ってくると判断する。 ● そのため,媒質C2を超音波画像で表示した場合,実際の大きさよりも小さく表示される(⑧)。
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