A,B:MRA(A:頭部,B:頸部),C,D:造影CT(C:横断像,D:矢状断像)頭蓋内に明らかな急性期の脳梗塞や出血を疑う所見は指摘できない。MRAでは頭部・頸部の動脈蛇行を認め,特に椎骨動脈で目立つ(A,B)。造影CTでは大動脈起始部の拡張,漏斗胸を認める(C)。また,腰仙部では脊柱管の拡大も認めている(D)。ABCD現病歴夜中,急に右手の脱力があり言葉がうまく出せなかった。症状はその後改善したが,心配になり受診。来院時には症状なし。家族歴特記事項なし。既往歴網膜剥離,右腎動静脈奇形。神経学的所見明らかな異常所見なし。図1MRI・CT303case102主訴● 右手の脱力,失語30歳台,女性症 例
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