ADBECF図1MRI・DAT-SPECTA〜E:MRI[1.5T,A:T2強調像(基底核レベル),B:FLAIR,C:SWI,D:T2強調像(橋下部レベル),E:T1強調像(矢状断像)],F:123I-FP-CIT dopamine transporterシンチグラフィ(DAT-SPECT)T2強調像とFLAIRで,両側(右>左)の被殻外側部に線状の淡い高信号域がみられる(A,B)。SWIでは両側被殻の低信号が目立つ(C)。橋下部正中に淡い線状高信号域と,中小脳脚のわずかな信号上昇が疑われる(D)。T1強調像(矢状断像)で橋と小脳の軽度萎縮が疑われる(E)。DAT-SPECTでは線条体の集積低下があり,特に右側の集積低下が顕著である(F)。約2年前からよく転倒するようになった。同時期から,左手に強い震えを自覚。また,家族から歩き方がおかしく呂律が回っていないことを指摘されている。現病歴神経学的所見四肢運動失調,構音障害,下肢優位の腱反射亢進を認めた。121case29主訴● 手の震え,呂律不良60歳台,女性症 例
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