07130T
7/12

図1MRI・CTA〜F:MRI[A:T1強調矢状断像,B:T2強調矢状断像,C:STIR矢状断像,D:拡散強調矢状断像,E:T1強調横断像(Th1/2レベル),F:T2強調横断像(Th1/2レベル)],G:発症後約2時間の単純CT(Th1/2レベル)単純CTでは頸椎-胸椎レベルの脊柱管内背側に高吸収域を認める(G⇨)。引き続き施行したMRIでは,矢状断像にてC6レベル以下の脊柱管内背側の硬膜外腔に広範に広がる紡錘状の血腫(A〜F⇨)を認め,後部硬膜(F▷)とともに脊髄を腹側に圧排している。血腫はT1強調像では脊髄とほぼ等信号(A,E),T2強調像とSTIRでは軽度高信号を示し(B,C,F),超急性期の血腫の信号パターンとして合致する。拡散強調像では血腫は明瞭な高信号を示している(D)。脊髄内に明らかな異常信号は認めない。排尿後に突然の左背部〜左上肢にかけての激痛が出現し,救急搬送。診察にて左上肢の軽度筋力低下あり。現病歴既往歴肺癌術後(10年以上前),高血圧で内服加療中,抗血栓薬の内服なし。ABCDEFG183case45主訴● 背部痛80歳台,女性症 例

元のページ  ../index.html#7

このブックを見る