216・切除の実際:この部位のCFMでの基本は一番届きにくい大弯唇大弯側の粘膜切開をまずおき,次いで体上部小弯側の粘膜を残すように(逆)C字切開を行い,最肛門側からフラップを形成して展開していくことである。切開・トリミング時の出血が問題となるが,潜り込みに成功すればフラップによりスコープが安定し適切なトラクションが加わることによって,scoopingで丁寧にトリミングも行うことが可能である。斜走筋の領域の剥離が終了すれば,小弯側の粘膜切開・トリミングを行い,剥離を完遂する。ただし,斜走筋の小弯側境界には太い穿通枝が存在するので,事前に認識し適切にプレ凝固した後に切離することが肝要である。本例は小さなSMTが存在していたので切除後鉗子で摘除した。A, B. 反転視白色光像。C. 同LCI像。図3-1-1-1)体上部後壁Ⅱc / CFMABC
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