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121・病変の状況:前壁中心に2/3周性の切除を要する病変。左壁側の切開ラインはちょうど水没環境になる症例。逆C字切開・剥離で病変を前壁・右壁側に吊り上げていく方針。・切除の実際:左壁・後壁側にムコアップを多めに局注し,水没領域から浮き上がらせて切開した。引き続き切開縁のトリミング,フラップ下に潜り込んで縦方向に剥離を進めると,半分ほどの剥離が終了した段階で完全に水没領域から脱することができた。さらに右壁側まで剥離を進めると病変は重力の対側に吊り下げられた。最後は残りの粘膜切開・トリミングを行い終了した。図2-1-1-1)中部食道0-Ⅱc / CFM・片側フラップ AA. 白色光像。B. NBI弱拡大像。C. ヨード染色像。D. マーキング後の状態。左壁側の切開は水没領域にかかる。逆C字切開・剥離で病変を前壁・右壁側に吊り上げていく方針とした。E. 逆C字切開を終えたところ。F-H. 切開縁のトリミングを行い左壁側の剥離を行うと水没領域から脱した。I-K. さらに前壁側・右壁側を剥離。右壁側の粘膜切開・トリミングを行い,効率的に剥離を終えた。BCDHEIFJGK1.基本症例症例 2-1-1-1)中部食道0-Ⅱc / CFM・片側フラップ

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