③問診(初期対応の後で吸入中など)■発作性であるか■これまで喘鳴/息苦しさ/咳が50呼吸障害で来院(喘鳴,咳,呼吸困難)小発作中発作以上気管支拡張薬吸入反応あり喘鳴が消失活気が改善咳がなくなるモニタリング+酸素+気管支拡張薬吸入反応あり努力呼吸改善喘鳴が消失・軽減活気が改善咳が減少SpO2が改善喘息急性増悪と(暫定)診断 ■診断のポイント・喘鳴を示す他の鑑別疾患を検討する(表2)。重要な鑑別は気道異物,クルー・アトピー素因:なくてもよいが,あればより(アトピー性)喘息っぽい。乳児湿疹があったか,アレルギー疾患(喘息,アトピー性皮膚炎,アレルギー性鼻炎,食物アレルギーなど)の既往+家族歴を聴取する。花粉症を独立して聴取すると「アレルギー性鼻炎はないけど,花粉症はあります」という答えが返ってくることもよく経験する。①トリアージ②初期対応続くことが反復したか■アトピー素因があるか■誤飲エピソードや心臓病・肺疾患の既往がないか図1 気管支喘息急性増悪の対応/診断フロー表2 喘鳴の鑑別呼気性喘鳴を伴う疾患群・・気管支喘息・・喉頭・気管軟化症・・慢性肺疾患(CLD)・・先天異常による気管狭窄(血管輪など)・実際にすべてを確認することは難しいため,遺伝素因,アトピー素因,臨床症状・所見,呼吸機能検査などを参考に総合的に判断する。・呼吸障害で来院した児への対応の流れを図1に示す。プである。・・胃食道逆流症・・閉塞性細気管支炎・・気道異物・・心不全
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