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■2歳女児:気管支喘息既往あり。発熱あり,近医受診し感冒として感冒薬処方。咳嗽,喘鳴が増悪してきたため夜間救急受診した。■体温39.0℃,呼吸数40回/分,SpO2 92%。SABA吸入へ反応あり➡喘息既往とSABAへの反応から,感染を契機とした喘息急性増悪■8カ月男児:喘息指摘なし。乳児湿疹あり。母:小児喘息。鼻汁/咳嗽あり,鼻汁咳嗽に続いて発熱あり,夜間喘鳴あり,救急外来受診。■体温39.5℃,呼吸数50回/分,SpO2 91% SABA吸入しある程度改善あり➡乳児湿疹・家族歴,SABAへの反応から喘息合併の可能性が高い気管支喘息をマスターする51■1年間に4回以上の喘鳴のある就学前児大項目■親の喘息■アトピー性皮膚炎■環境アレルゲン感作大項目1以上小項目2以上小項目■感冒時以外の喘鳴■好酸球増多(4%)■乳/卵/ピーナッツへの感作1歳時+→ 43%2歳時+→ 64%3歳時+→ 72%・mAPI(Modified Asthma Predictive Index)が参考になる(図2)。・短時間作用型β 2刺激薬(SABA)への反応性:投与前後での努力呼吸,バイタルサインの変化をみる。聴診所見では吸入後に喘鳴が顕在化することも大発作では経験する。・もともと喘息の既往があればわかりやすいが,問題は明らかな既往がない場合/気道感染合併例である。・小児喘息急性増悪には感染が合併している場合がほとんどであり,感染がどの程度関与しているかで診断のしやすさが異なる。 ■診断の実際■8歳男児:気管支喘息で長期管理中。■2-3日前から鼻炎症状あり。台風が接近してきている。夜から喘鳴・呼吸困難感が出現 ➡喘息要素のみ。わかりやすい例図2 mAPI(Modified Asthma Predictive Index)(Evaluation of the Modified Asthma Predictive Index in High-Risk Preschool Children. JACI:In Practice 2013;1:152-6より)2

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