!CAUTION【小児輸液のトリセツの読者対象】・本書の読者対象は主に後期研修の小児科1-3年目の医師です。小児輸液療法をほとんど行ったことがない人から小児輸液療法の応用を勉強したいと考えている人までさまざまな医師を対象としています。【小児輸液のトリセツの構造】・本書は原則・実践・応用の3つのChapterに分かれています。・原則と実践では「ナトリウム量とナトリウム濃度」「是正輸液と維持輸液」を軸に子どもの輸液について説明します。この2つのChapterを読めば,大部分の子どもの輸液を行うことができるようになります。・もちろんベテラン小児科医や成人診療科の医師,看護師・薬剤師などのコメディカルが読んでも役立つ内容になっています。・後期研修の小児科医が輸液で最も困る時間帯は,孤独な「当直中」であり,多くは「夜間帯」かつ「救急外来」です。・本書は「後期研修の小児科医が,夜の当直中に,自分の判断で輸液療法を開始する」ことを想定して作成しました。救急外来で是正輸液を開始,再評価を繰り返した後に維持輸液に切り替えていく,という一連の流れに沿って輸液療法を解説します。・各項目は「フローチャート」「フェーズを意識する」「エッセンス」の3つが最初に示されています。・当直中など時間がないときは,この3つを確認して輸液療法を行います。特にフローチャートは本書の内容を凝縮しています。本書の内容を一通り理解したあとは,フローチャートにさえ沿っていけば適切な輸液療法を行うことができます。・応用では輸液療法をさらに上達させるためのトピックスを解説します。また輸液療法を行ううえで生じる臨床上の疑問をQ&A方式で答えていきます。・いかなるときも本書を携帯しましょう。特に自分の判断で子どもの輸液を開始する可能性がある場面(当直中など)では,必ず本書を参照してください。本書をお使いになる前につぎの内容をよく理解してくださいいずれも小児輸液の取扱いに関する重要な内容ですので,必ずお守りください「トリセツ」使用上の注意
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