1WORK OF BREATHINGAPPEARANCE34・・子どもを診察する際に,子どもが泣いて適切な身体所見をとれなかった・・子どもを診察する上で最良の方法は「最初は子どもを触らない」ことで・・突然医者が診察しようと触ると子どもたちは驚き,泣いてしまう。その結果有用な所見がとれなくなる。まずは子どもたちに触れず,少し離れたところからじっと見て観察することで,子どもを泣かさないようすることが重要である。・・PATはappearance(外観),work of breathing(呼吸仕事量),cir-culation to skin(循環・皮膚色)の3つから構成され,迅速に目で見て,耳で聞き患者の緊急度を即座に判定する方法である1,2)。・・本書でもPATに準じて,appearance=元気がない,work of breath-ing=呼吸が速い,circulation to skin=皮膚の色が悪い/網状チアノーことは,小児科医であれば誰でも一度は経験することである。ある。図1 Pediatric Assessment TriangleCIRCULATION TO SKIN「子どもをみる」編小児評価トライアングル・・子どもを見る方法としてはさまざまな方法が提唱されている。最も代表的な方法のひとつが小児評価トライアングル(pediatric assessment triangle:PAT ,通称「パット」)である(図1)。
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