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2「Vital signs are vital」・バイタルサインとは「生命徴候」の意味で,具体的には心拍数,血圧,呼吸回数,体温の4つを意味している。また第5のバイタルサインとしてSpO2,尿量,瞳孔/意識レベル,痛みを加えることもある。36・最大のポイントは,gut feelingの精度は医師の経験とは必ずしも相関しないことである。初期研修医でもベテラン指導医でもおかしいと思ったときは,子どもに何かが起きている可能性が高い。p39「バイタルサインの変化を見抜く」を参照)。・患者をみて「緊急」と判断した場合は,目標3分以内にバイタルサインと身体所見を確認して,子どもを評価する。・特に初学者は,最初は評価にかなり時間を要してしまうと思うが,3分以内を目標に日々研鑽を積んでほしい。・バイタルサインは脱水の診断と緊急度の評価に有用である4, 5)。▍バイタルサインの正常値・バイタルサインの正常値は子どもの場合,月齢/年齢によって異なるため,表1を参考にする。やすいか,触れにくいかもあわせて評価する。「脱水の評価:バイタルサイン」編緊急時の評価はできるだけ迅速に・子どもたちは大人と異なり急激に状態が悪化することがある(詳細はバイタルサインの測り方と評価▍心拍数確認方法・上腕動脈,または橈骨動脈を触知して確認する。触知した際に脈が触れ

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