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111低流量酸素システム29■■■■■■■■■・軽症から中等症の患者向けの酸素療法である。・低流量酸素システムは患者の1回換気量を下回る酸素ガスを供給する方法で,不足分は鼻腔・口腔周囲の室内気を吸入することによって補う。・デバイスとして鼻カヌラ,酸素マスク,リザーバ付き酸素マスクが用いられる。だけである。・酸素ボンベを準備すれば,移動時も同じ治療(酸素投与)を継続できる。ない。そのため,酸素化の評価がアバウトになってしまう。・この極端な例が乳幼児への鼻カヌラでの酸素投与である。たとえば乳児の場合,酸素1L/min投与ではFIO2が0.4,2L/minではFIO2が0.6と高くなっている可能性が指摘されている。体格が小さくなればなるほど,わずかな酸素流量でも予想外に高いFIO2となっている可能性があることに注意が必要である。・このことを正しく認識していないと,酸素化障害の程度,つまり呼吸不全の重症度の評価が甘くなり,対応が遅れる事態が生じかねない。概 要メリット・なんといっても,使いやすい。ダイヤルを回して酸素流量を微調整するデメリット・低流量酸素システムでは,実際に患者の肺に届いているFIO2がわから低流量酸素システム

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