31低流量酸素システム31・必要に応じてカヌラを患者の頬にテープで固定する。耳上部の褥瘡に注意する。・急性期医療において(たとえば救急外来),鼻カヌラの出番はあまりなく,低酸素血症の患者に最初に鼻カヌラを使うことはない。・低酸素血症を改善するためには,まず十分量の酸素を酸素マスクで投与し,その後酸素を減量できると判断した時に鼻カヌラに移行することがある。・マスクに貯まった呼気ガス(二酸化炭素)を再呼吸しないように,酸素流量は5L/min以上にする。方式であり,高濃度酸素を投与することが可能である。各デバイスの種類と装着方法鼻カヌラ・カヌラの先端を患者の鼻孔に挿入し,カヌラが両耳の上を通り,顎の下にくるようにする。スライディングスリーブをずらして,患者に合うように調節する。酸素マスク・マスク本体を患者の鼻や口を覆うようにあて,ヘッドストラップを患者の頭にまわし,適当な長さに調節する。リザーバ付き酸素マスク・酸素をリザーババッグ内に貯め,吸気時に貯まった酸素を吸い込む
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