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1.RSウイルス1)S Jain et al.NEJM 2015;372:835-45.PMID:257141612)H Zhou et al.Clin Infect Dis 2012;54:1427-36.PMID:224950793)WW Thompson et al.JAMA 2003;289:179-86.PMID:125172284)E Civardi et al.Am J Infect Control. 2013;41:854-6. PMID:236231595)H Kurz et al.J Hosp Infect 2008;70:246-52. PMID:1879924158 ◤病棟内で陽性者が見つかったときの対応・該当の児に対して感染予防策を速やかにとるとともに,伝播経路の特定と遮断が必要である。両親やきょうだいの症状などを確認する。もし家族内で症状がなければ,スタッフや他児から伝播した可能性を考える。・デイルームなどで一緒に遊んだ患者は濃厚接触者とする。スタッフが陽・子どもで重症化する感染症であるが,大人もかからないわけではない。重症化しないために気づかれにくく,それがゆえにスタッフや付き添い家族から感染が広がることもあるため,特に病棟でアウトブレイクしている際には発熱だけでなく咳嗽があるスタッフも勤務上の調整が必要になる。性であった場合には,担当した患者は濃厚接触者となる。・濃厚接触者となったとしても,その患者に症状がなければすぐに隔離や感染対策が必要なわけではない。ただし,しっかりとした経過観察が必要である。曝露後対策・濃厚接触者となった患者に対して,曝露後対策として使用できる薬剤は基本的にはない。小児に対して接種できるRSウイルスワクチンは認可されているものはまだない。・抗RSウイルスヒト化モノクローナル抗体であるパリビズマブは,RSウイルスと宿主細胞との融合や細胞内への侵入を阻害することができ,早産児や呼吸器系の基礎疾患のある児に投与される。しかし,治療薬としての効果はなく重症化予防がメインであり,主に退院した新生児に対して使用されているものである。

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