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記載法の原則

胃癌取扱い規約

 所見を示すT,Nなどはすべて大文字で表記する。
その程度はアラビア数字で示し,不明の場合はXを
用いる。

臨床分類(clinical classification)と病理分

類(pathological classification)を表のように区別
する。

それぞれ接頭辞c,pを用いて,cT2,pN2な

どと表す。

接頭辞のないものは臨床分類を意味する。

臨床分類は治療法の決定の基礎となり,病理分類は
予後評価の基礎となる。診療録には両者を記載する。

 

T,N,Mに関しては,診断上確実と思われるカテ

ゴリーを記載し,疑いのみの場合は採用しない。

 病理学的所見の記載順は,占居部位,肉眼型,大
きさ,組織型,壁深達度,間質量,浸潤増殖様式,リ
ンパ管侵襲,静脈侵襲,リンパ節転移,断端とする。
手術例:
   L,Less,Type 2,50×20 mm,tub1>tub2,pT2,

int,INFb,ly1,v1,pN1(2/13),pPM0(40 
mm),pDM0(12 mm)

記載法の原則

臨床分類

clinical classification

病理分類

pathological classification

身体所見
X線・内視鏡診断,画像診断
腹 腔鏡検査,手術所見(開腹・

腹腔鏡下)

生 検・細胞診,生化学的・生

物学的検査

その他(遺伝学的検査など)

内 視鏡切除および手術で得ら

れた材料の病理診断

腹腔洗浄細胞診