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記録する事項

d .M分類
 遠隔転移の分類は,UICC分類に従い,理学的所見と画像診断により分類する。

e .Stage分類
 臨床病期(Stage)の判定は,UICC分類に従う(p11参照)。

甲状腺癌取扱い規約

定 義

参考:AJCC

第8版

では以下のように分類
している

Ⅰ 喉頭前

甲状軟骨,輪状軟骨前面のリンパ節

Level Ⅵ

Ⅱ 気管前

甲状腺下縁から尾側方向に頸部から郭清し
うる気管前のリンパ節

Level Ⅵ

Ⅲ 気管傍

気管側面のリンパ節で,尾側は頸部から郭
清しうる範囲,頭側は反回神経が喉頭に入
るところまでとする

Level Ⅵ

Ⅳ 甲状腺周囲

甲状腺の前面および側面に接するリンパ節

Level Ⅵ

Ⅴ 上内深頸

内頸静脈に沿ったリンパ節で,輪状軟骨の
下縁より頭側のもの
さらに総頸動脈分岐部で上下に二分する
Ⅴa:総頸動脈分岐部より尾側のリンパ節
Ⅴb:総頸動脈分岐部より頭側のリンパ節

Level Ⅲ
Level Ⅱ

Ⅵ 下内深頸

内頸静脈に沿ったリンパ節で,輪状軟骨の
下縁よりも尾側のもの

Level Ⅳ

Ⅶ 外深頸

胸鎖乳突筋後縁と僧帽筋前縁と肩甲舌骨筋
でつくる三角のリンパ節

Level Ⅴ

Ⅷ 顎 下

顎下三角のリンパ節

Level Ⅰ

Ⅸ オトガイ下

オトガイ下三角のリンパ節

Level Ⅰ

Ⅹ 浅 頸

胸骨舌骨筋および胸鎖乳突筋の浅葉筋膜よ
り表層のリンパ節

Ⅺ 上縦隔

頸部操作では摘出できない縦隔のリンパ節

Level Ⅶ

注: Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ,ⅣおよびⅪを頸部中央区域リンパ節,Ⅴa,Ⅴb,Ⅵ,Ⅶ,Ⅷを頸部外側区域リン

パ節と称する。

AJCC:American Joint Committee on Cancer

M0:遠隔転移なし
M1:遠隔転移あり(転移部位を記載する)