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A.超音波内視鏡ガイド下穿刺の図B.両端ピッグテイル型プラスチックステント留置によるドレナージの図*超音波内視鏡下ドレナージ(大口径メタルステント留置)の図はBQ22(やさしい解説),図2-A参照A.膵炎後の被包化壊死を超音波内視鏡下に19ゲージ針で穿刺を行った。B. 7 Fr両端ピッグテイル型プラスチックステントと経鼻ドレナージチューブを留置して内外瘻ドレナージを行った。148第Ⅵ章 急性膵炎の治療感染を伴ったものや感染がなくても増大傾向で消化管や胆管などの周囲臓器を圧排することで症状を呈する膵局所合併症はドレナージによる治療適応となります。内視鏡を用いたドレナージの方法として,ERCP手技を用いた経乳頭的ドレナージの方法がありますが,急性膵炎後の膵局所合併症は膵管からアプローチできないような症例や中に固形の壊死組織を多く含む症例では治療困難であります。そこで,近年では膵局所合併症に近い消化管(主には胃)から穿刺を行い,ドレナージチューブを留置する経消化管的な内視鏡治療が主流となっております。特に,超音波内視鏡を用いて介在する血管を避けて穿刺を行う超音波内視鏡下ドレナージの方法が手技の成功率が高く,安全性も高いため推奨されています(図1, 2)。 図1  経消化管的超音波内視鏡下ドレナージ 図2  経消化管的超音波内視鏡下ドレナージABAB

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