20432T
19/27

240① 形状・サイズ ② キャップなどのオプション等小切開創縁保護・開創部密閉器具は創縁を保護するシート状の素材と体内と体外のリングで構成されている。体内リングを体腔内に挿入して,シートを体外リングに巻き込むことで層との密着性を向上させて視野を確保する機構を持つ製品が多い。様々なサイズの規格があり,創のサイズに適したサイズを選択する必要がある。またシート単独のものから専用のキャップがあるもの,シート,各製品によってシート・リングの形状・サイズにバリエーションがあり,切開創の長さに合わせて選択する必要がある。キャップ,トロッカー,排煙チューブまで一体型となっている製品などがある。それぞれの術式に応じたデバイスを選択する必要がある。鏡視下手術で検体を繰り返し取り出す場合などには,専用キャップがあるとキャップの着脱が簡便で再気腹が容易になる。しかしキャップはゴム手袋などでも代用可能であり,コスト面やそれぞれの術式での取り回しのバランスで製品を選択すると良い。適合するキャップがある製品や,トロッカー,排煙チューブなどとの一体型製品もある。開創機構にはリングの弾性を用いるものやベルトによる牽引を用いるものなどの違いがある。小切開創縁保護・開創部密閉器具は創部に装着することで,創部を牽引・展開して視野を確保するデバイスである。創縁を保護することによって,創縁を乾燥と汚染から守り創感染予防にも貢献する。また,鏡視下手術においてはキャップをすることで気腹のための気密環境を実現する。図1 基本構造体外リングシート体内リングXSサイズSサイズキャップ基本構造性能比較のポイント4-01小切開創縁保護・開創部密閉器具

元のページ  ../index.html#19

このブックを見る