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*本ガイドラインでは5mgの投与を推奨する(CQ1参照)。注)オランザピンの用量は国内で行われたランダム化比較試験の結果から5mgで開始し,日中の眠気を軽減する目的で眠前ではなく夕食後に投与する。糖尿病患者には禁忌である。また,臨床試験では75歳以上の後期高齢者への使用経験はない。主な有害事象は眠気であるため,睡眠薬との併用や夜間の転倒には十分注意する。  オランザピンを用いない3剤併用療法を行う場合には,遅発期の悪心・嘔吐を軽減する目的から5-HT3受容体拮抗薬は第2世代のパロノセトロンを選択することが望ましい。また,AC療法では,パロノセトロン使用下において2日目以降のデキサメタゾンの省略が可能である。18 Ⅰ.本ガイドラインの概要5-HT3受容体拮抗薬経口NK1受容体拮抗薬(mg)デキサメタゾン(mg)オランザピン(mg)*または静注NK1受容体拮抗薬急性期12345858585125809.9遅発期805(日)ダイアグラムダイアグラム1:高度催吐性リスク抗がん薬に対する制吐療法

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