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疫学・予防%Weight%Weight11図1 BRCA病的バリアント保持者におけるRRMによる乳癌発症リスク低減効果に関するメタアナリシス(文献1より許可を得て転載)a.BRRMb.CRRMと比較して乳癌発症リスクが高いことが知られている。こうした乳癌発症リスクの高い女性を対象としてRRMのランダム化比較試験は,倫理的理由からも実施不可能である。 Liらのメタアナリシスの報告がある。これによると,BRRMでは,相対リスク(RR)が0.11(95%CI 0.04-0.32)と有意に減少することが示されている(図1a)1)。また,De FeliceらによるRRSOの影響を考慮したBRRMの乳癌発症リスクに関するメタアナリシスでも,また,BRRM群ではRRSOを受けていない群〔(RR 0.06(95%CI 0.01-0.41)〕およびRRSOを受けた群〔RR 0.11(95%CI 0.01-0.86)〕とどちらも有意なリスク低減効果を示している(図2)2)。(2) CRRM Liらのメタアナリシスでは,CRRM群ではRR 0.07(95%CI 0.04-0.15)と有意に乳癌発症リスクは減少していた(図1b)1)。 最近は,乳頭を温存する乳頭温存リスク低減乳房切除術(NSRRM)の報告がみられる。Stanckらは乳頭温存BRRMを行った105人平均観察期間50カ月で新たな乳癌発症は認められなかった 1 ) 乳癌発症リスク低減効果(1) BRRMStudyIDMeijers-Heijboer H(2001)Rebbeck TR(2004)Domchek SM(2010)Skytte AB(2011)Heemskerk-Gerritsen BA(2013)Ingham SL(2013)Overall(I2=56.1%, p=0.044)NOTE:Weights are from random effects analysisStudyIDvan Sprundel TC(2005)Evans DG(2013)Metcalfe K(2014)A M Heemskerk-Gerritsen B(2014)Overall(I2=10.4%, p=0.341)0.00132RRM施行0.00356RRM施行RRM非施行RRM非施行RR(95%CI)0.10(0.01-1.42)0.05(0.01-0.20)0.12(0.01-1.87)0.49(0.17-1.40)0.02(0.00-0.33)0.11(0.04-0.30)0.11(0.04-0.32)10.0120.599.6924.699.6925.33100.00759RR(95%CI)0.04(0.01-0.31)20.910.12(0.02-0.88)8.220.02(0.00-0.18)39.390.14(0.05-0.35)31.480.07(0.04-0.15)100.00281CQ 3 125

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