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⑤③②①④画2 右側L型ヘルニアにおけるヘルニア門環状切開の手順72第8章 T-TAPPの手術手技と手術手順(L型:外鼠径ヘルニア)注) 解剖学的に諸説あるが,本書では腹膜前腔=レチウス腔とし,解説動画内ではレチウス腔の用語も使用している。ヘルニア嚢の腹膜を外鼠径輪の尾側まで切開とし,腹膜を頭側に引き出しながらトロックスガーゼによりparietalizationを施行する操作で,ヘルニア門周囲の腹膜の可動性が大きくなり,ヘルニア嚢全体が腹腔内に牽引できるようになる(8-04)。・深葉を温存しながら内側まで背側腹膜を剥離すると精管が確認できる。第4章画3, 4で説明しているように精管より内側・腹壁側の腹膜は深葉と融合していることから,精管の内側では融合した腹膜と深葉を同時にUADで切開する(画7a , b)(8-05)。・完全に腹膜と深葉が同時切開できていれば,内側臍ヒダを牽引すると腹膜前腔=レチウス腔注)の組成結合組織の領域に炭酸ガスが拡散する。ヘルニア門内側に瘢痕がある場合では,深葉・腹膜をその上縁までUADで切開する。内側腹膜前腔に炭酸ガスがより拡散することで内側臍ヒダの可動性が大きくなり,ヘルニア門周囲の腹膜全体が頭側へ牽引できるようになる(8-06)。 (本文p.78へ続く)腹膜切開開始ポイント

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