出血壊死巣癌部非癌部原発性肝癌取扱い規約手術材料の切り出し模型図154■第2部 病理学的事項手術材料の取扱いおよび検索方法 切除肝の検査は,腫瘍の最大割面が出るように前頭断を加える。ついで,短時間固定した後,その切割面に平行に約1〜2 cmの間隔で切割を加える。このようにして切割した切除肝の大割切片は,大型シャーレなどの底が平面の容器に,濾紙を敷いた上に平らに置き,約10倍量の10%ホルマリン液を加えて固定する。ついで,既存の切割面に平行的な切割を加え,組織標本作成のための組織片を切り出す。下図のような腫瘍では,腫瘍の最大割面を含む切除肝の全面について標本を作ることが望ましい。Ⅰ 材料の取扱い第2部 病理学的事項
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