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② 左側大腸炎型,大腸の1/3以上に病変を有する,あるいは全大腸炎型UC患者では,1~2年に一度のサーベイランス大腸内視鏡検査を行うことを推奨する。ただし,PSCを伴う患者に対しては毎年のサーベイランスが推奨される。(推奨度2・エビデンスレベルC,合意率:93%) 13) Bye WA, Nguyen TM, Parker CE, et al.:Strategies for detecting colon cancer in patients with inflammatory bowel disease. Cochrane Database Syst Rev 2017;9:CD00027986 Clinical QuestionsCQ 6: サーベイランスにおける最適な内視鏡検査の方法(開始時期,施行間隔,① UCでは発症から8年後以降は大腸内視鏡検査を行うことを推奨する。ただし,PSCを伴う患者に対しては,診断時にサーベイランスを開始することを推奨する。(推奨度2・エビデンスレベルC,合意率:71%)③ UCにおけるサーベイランス大腸内視鏡検査ではインジゴカルミンなどの色素内視鏡検査が推奨される。(推奨度2・エビデンスレベルB,合意率:推奨度1;52%,推奨度2;48%) どの時点からサーベイランスを開始すべきかについての明らかなランダム化比較試験またはシステマティックレビューは認められないが,複数の文献において,8年以上罹病期間のあるIBD患者においてサーベイランス大腸内視鏡検査を行った結果が複数報告されており1,2),少なくとも8年の罹患期間がある場合必ず大腸内視鏡検査によるサーベイランスを施行することが望ましいと考えられる。しかしながら8年未満でのUC関連大腸癌の発生も報告されているため注意が必要である。炎症が存在する場合腫瘍の検出は内視鏡的にも病理学的にも検出が困難になる場合があり,サーベイランスは寛解期に施行することが望ましい。一方で,慢性持続型UCの場合は大腸癌の発生リスクが高い可能性も念頭に置いて内視鏡検査の実施にあたる。 UC患者におけるPSCは大腸癌発生のリスクとされており,診断時からのサーベイランス開始が推奨される3,4)。しかしながらPSCの合併は本邦では比較的まれと考えられている。また本邦ではPSC合併UCにおける大腸癌の発生リスクが欧米と同等であるかどうかは明らかではなく,海外において推奨されているPSC合併症例に対する毎年のサーベイランスを直ちに本邦に外挿できるかどうかは議論のあるところである。 サーベイランスの施行間隔における検討は1~3年と幅がある2,3,5)。近年報告された77,824人のIBD患者における後ろ向きコホート研究では,サーベイランスなしと比較して,1年以内または1~3年以内の大腸内視鏡検査により大腸癌のStageが進行した状態での診断リスクを減少している可能性が示唆された(各々調整OR 0.40(95%信頼区間0.20‒0.82),0.56(95%信頼区間0.32‒0.98)6)。いずれにせよPSCを伴う患者は発癌リスクが高いため,毎年の検査が推奨される3)。サーベイランスの間隔は,リスクの異なるグループに対しては変更す観察方法など)は何か?解 説

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