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膠芽腫り,米国のNCCNガイドラインで初発膠芽腫の標準治療の選択肢として推奨されている(カテゴリー2A)。本邦での臨床経験は少ないものの,物理力を使用した治療法であるため,薬剤のような人種特有の有害事象は考えにくい。医療経済の議論はあるが,初発膠芽腫患者での使用が推奨される。 EF—14試験に先立ち,237例の再発膠芽腫に対してランダム化第Ⅲ相試験(EF—11試験)が施行された。NovoTTF—100Aシステム単独群(120例)と医師選択の化学療法群(117例)を多施設でランダム化比較したところ,生存期間中央値が試験群6.6カ月,対照群が6.0カ月と有意差を認めなかった(p=0.27)3)(レベルⅠb)。NovoTTF—100Aシステムの優越性は証明できなかったものの,効果が同等であった化学療法と比較して有害事象が軽度であり,日米両国で再発膠芽腫を適応に薬事承認された。 この米国での承認後にNovoTTF—100Aシステムを使用した457例の再発膠芽腫に関する市販後調査(PRiDe試験)報告がある。NovoTTF—100Aシステムによる生存の明確な予後予測因子はコンプライアンスであり,1日あたり18時間以上の使用群が18時間未満群と比較し生存期間が長かった。また,初回再発群が2回目や3回目以上再発群と比較し成績が良好であった4)(レベルⅢ)。 以上から,再発膠芽腫については,交流電場腫瘍治療システムが治療選択肢の一つと考えられる。注意交流電場腫瘍治療システム(NovoTTF—100Aシステム):薬事承認されているが,再発膠芽腫に対しては保険適用外(自費)CQ 5  51 ❖文 献 1) Kirson ED, Dbalý V, Tovarys F, et al. Alternating electric fields arrest cell proliferation in animal tumor models and human brain tumors. Proc Natl Acad Sci USA. 2007;104(24):10152—7.[PMID:17551011] 2) Stupp R, Taillibert S, Kanner AA, et al. Maintenance Therapy With Tumor-Treating Fields Plus Temozolomide vs Temozololmide Alone for Glioblastoma:A Randomized Clinical Trial. JAMA. 2015;314(23):2535—43.[PMID:26670971](レベルⅠb) 3) Stupp R, Wong ET, Kanner AA, et al. NovoTTF—100A versus physician’s choice chemotherapy in recurrent glioblastoma:a randomised phase III trial of a novel treatment modality. Eur J Cancer. 2012;48(14):2192—202.[PMID:22608262](レベルⅠb) 4) Mrugala MM, Engelhard HH, Dinh Tran D, et al. Clinical practice experience with NovoTTF—100ATM system for glioblastoma:The Patient Registry Dataset(PRiDe). Semin Oncol. 2014;41(5)(Suppl 6):S4—S13.[PMID:25213869](レベルⅢ)1

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