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・ 「FoundationOne® CDxがんゲノムプロファイル」を結腸・直腸がんのセツキシマブ,パニツムマブ,エンコラフェニブ,ビニメチニブのCDxとして使用した場合,「D004‒2悪性腫瘍組織検査」の2,500点の算定は可能であるが,その場合,がんゲノムプロファイリング検査としての44,000点は算定できない。その後,結果を包括的ゲノムプロファイリング検査として用いる場合,コンパニオン検査として既に請求した点数を減算した点数ならびにパネル検査判断・説明料として12,000点の算定が可能である。・ ミスマッチ修復機能欠損を判定するための検査として,2021年12月にベンタナOptiView MLH1(M1),PMS2(A16‒4),MSH2(G219‒1129),MSH6(SP93)の4品目がコンパニオン診断薬として承認され,2022年9月に保険収載された。「ペムブロリズマブ(遺伝子組換え)の固形癌患者への適応を判定するための補助」として患者1人につき1回に限り,「N005‒3」に準じて2,700点が算定できる。「大腸癌におけるリンチ症候群の診断の補助」,「大腸癌における化学療法の選択の補助」など別の目的で当該検査を実施した場合にあっても,別に1回に限り算定できる。・ 包括的ゲノムプロファイリング検査は,2018年12月に「OncoGuideTM NCCオンコパネルシステム」と「FoundationOne® CDxがんゲノムプロファイル」が薬事承認され,2019年6月に保険適用となった。また,「GenMineTOPがんゲノムプロファイリングシステム」が2022年7月に薬事承認されている。GenMineTOPがんゲノムプロファイリングシステムは2023年1月現在,保険収載されていない。当初は,検査提出時に8,000点,エキスパートパネルによる結果判断を経た患者説明時に48,000点の算定が可能であったが,診療報酬点数の改訂が行われ,2022年4月より,検査提出時に「D006‒19がんゲノムプロファイリング検査」として44,000点の算定が可能となった。なお,患者説明時には,「B011‒5がんゲノムプロファイリング評価提供料」として12,000点の算定となる。患者1人につき1回に限り算定可能である。・ ctDNAを用いた包括的ゲノムプロファイリング検査として,FoundationOne® Liquid CDxがんゲノムプロファイルとGuardant360® CDxがん遺伝子パネルが承認となっている。Guardant360® CDxがん遺伝子パネルは,2022年9月時点で保険収載されていない。組織を用いた包括的ゲノムプロファイリング検査と同様,検査提出時に「D006‒19がんゲノムプロファイリング検査」として44,000点,エキスパートパネルによる結果判断を経た患者説明時には,「B011‒5がんゲノムプロファイリング評価提供料」として12,000点が算定可能で,患者1人につき1回に限り算定可能である。4表2 つづき組織検体を用いた包括的ゲノムプロファイリング検査血漿検体を用いた包括的ゲノムプロファイリング検査

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