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第2章総論21文献 1) Cavaletti G, Alberti P, Frigeni B, et al. Chemotherapy—induced neuropathy. Curr Treat Options Neurol. その一方で,weeklyレジメンのほうがtri—weeklyレジメンよりも末梢神経障害が重篤化すると報告され,投与回数や一定期間の頻度が関与する可能性も指摘されている9)~11)。 神経障害性疼痛を伴うこともあり,進行すると四肢遠位部優位の灼熱感,全感覚に及ぶ感覚障害,感覚性運動障害,徐脈性不整脈などの自律神経症状も起こす12)。 蓄積性の感覚障害・運動障害が出現するがパクリタキセルより頻度は少ないと報告されている13)。 混合性の感覚・運動・自律神経障害をきたし,両側性が特徴である14)。具体的には手指感覚異常,腱反射の減弱で発症し,便秘,排尿困難,嗄声,複視,顔面神経麻痺等も起こす。下肢よりも上肢に早く症状が出現し程度も強い。治療開始から数週間以内に起こり,投与中止後も長期間継続することが多いと報告されている15)。 ビンクリスチンと同様の症状が出現する。2011;13:180—90.[PMID:21191824] 2) 河野 豊,永田博司.【薬物と神経筋障害 診断と治療の進歩】薬物による神経障害 末梢神経障害の機序.日内会誌.2007;96:1585—90. 3) Ongerboer de Visser BW, Tiessens G. Polyneuropathy induced by cisplatin. Prog Exp Tumor Res. 1985;29:190—6.[PMID:2999870] 4) Mollman JE, Hogan WM, Glover DJ, et al. Unusual presentation of cis—platinum neuropathy. Neurology. 1988;38:488—90.[PMID:3347355] 5) Grunberg SM, Sonka S, Stevenson LL, et al. Progressive paresthesias after cessation of therapy with very high—dose cisplatin. Cancer Chemother Pharmacol. 1989;25:62—4.[PMID:2556219] 6) Argyriou AA, Polychronopoulos P, Iconomou G, et al. A review on oxaliplatin—induced peripheral nerve damage. Cancer Treat Rev. 2008;34:368—77.[PMID:18281158] 7) Heinzlef O, Lotz JP, Roullet E. Severe neuropathy after high dose carboplatin in three patients receiving (神林 祐子・縄田 修一)G.各薬剤によるCIPNの症状3.ビンカアルカロイド系製剤4.免疫チェックポイント阻害薬 免疫チェックポイント阻害薬による神経障害は,殺細胞性抗がん薬のように薬が直接神経に損傷を与えるわけではなく,免疫関連有害事象である。神経障害全体では,抗CTLA—4抗体薬で3.8%,抗PD—1抗体薬で6.1%と報告されている16)。神経障害は,多様な臨床像をきたすため,日常生活に支障をきたすようなしびれや脱力感,関節痛などの症状が出現した場合は,投与時期にかかわらず,常に免疫関連有害事象も念頭に置き,早期に専門医へのコンサルトが重要である17)。2)ドセタキセル1)ビンクリスチン2)ビンブラスチン,ビノレルビン

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