●本ガイドラインの目的,テーマ● ●本ガイドラインの対象患者● ●本ガイドラインの利用者● ●ガイドラインの使用上の注意点● ●責任● ●本ガイドライン作成における資金● ●利益相反●本ガイドラインについて 本ガイドラインは鼠径部ヘルニア診療を行う医師を対象とし,鼠径部ヘルニアの日常診療の指針を示すものである。現時点での科学的な研究結果と専門家の合意による意見で構成されており,鼠径部ヘルニア診療の質の向上を目的としている。【補足事項】 現時点とは作成時点を指す。科学的な根拠に基づいて推奨を記述することを基本方針とする。新しい治療方法や十分な根拠がない領域では,わが国の現状も考慮したうえで専門家のコンセンサスによる推奨も含む。 鼠径部ヘルニアを有する患者 鼠径部ヘルニア診療を行う医師 本ガイドラインは,ガイドラインに従った画一的な診療を勧めるものではない。診療ガイドラインは臨床的,科学的に満たすべき一般的な水準を示すが,個々の患者への適用は,対象となる患者の個別性,診療を提供する医療機関の地域性や特性,提供可能な診療体制を考慮して行われるべきものである。 本ガイドラインの内容については一般社団法人日本ヘルニア学会が責任を負うものとする。ただし個々の患者へのガイドラインの適用や治療結果に対する責任は,患者を直接担当する医療従事者に帰属すべきものであり,本学会は責任を負わない。 本ガイドラインの作成に要する事務・運営費用は,一般社団法人日本ヘルニア学会より拠出された。本ガイドライン作成のどの段階においても,利害関係を生じ得る団体からの資金提供は受けていない。 本ガイドライン作成における委員の活動・作業は全て無報酬で行われた。一般社団法人日本ヘルニア学会ガイドライン作成検討委員会は,過去3年間の利益相反について,以下の基準で各委員および部会員(2023年12月時点)より申告を受けた。〈利益相反申告項目〉該当する場合,具体的な企業名(団体名)・職名を記載,該当しない場合は“該当なし”を記載する。 1.企業や営利を目的とした団体の役員,顧問職の有無と報酬(1つの企業・団体からの報酬額が年間100万円以上のもの)2
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