2) Lin Y, Chen Y, Liu R, et al. Effect of exercise on rehabilitation of breast cancer surgery patients:A systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials. Nurs Open. 2023;10(4):2030-43.[PMID:36451034]3) Lin Y, Wu C, He C, et al. Effectiveness of three exercise programs and intensive follow-up in improv-ing quality of life, pain, and lymphedema among breast cancer survivors:a randomized, controlled 6-month trial. Support Care Cancer. 2022;31(1):9.[PMID:36512157]4) Baumann FT, Reike A, Hallek M, et al. Does exercise have a preventive effect on secondary lymph-edema in breast cancer patients following local treatment? - A systematic review. Breast Care (Ba-56 Ⅱ.疫学・予防 適切な指導に基づいた運動について,有害事象の報告はなく,利点についての記載が大勢であり,積極的に推奨できる段階であると考えられる。一方,運動といってもレジスタンス筋力強化運動,有酸素運動,関節可動運動等の大まかな記述から,ウォーキング,ノルディックウォーキング,ジョッギング,水中運動,ヨガ,ウェイトリフティングなど具体的な運動に絞って研究しているものなどさまざまな様式があり,それぞれ負荷量や心肺機能にかかる負担が異なる10)。また,手術直後の運動開始時期についてもメリット,デメリットが指摘されており,今後はリンパ浮腫予防に対してより有効な運動プログラムの検討が期待される11)。検索式・参考にした二次資料 文献の検索は,下記1)2)の手順で行った。1) 本ガイドライン2018年版の内容に加え,原則として新たに2017年以降2023年3月までのデータをPubMedで検索した。検索語は「lymphedema AND exercise」とした。該当した853編のうち,原発性とフィラリア症関連を除外し,以下の基準に当てはまる論文を抽出した。[適格基準] ① リンパ浮腫発症リスクのある患者におけるリンパ浮腫発症予防に関する原著論文,臨床試験,メタアナリシス,ランダム化比較試験 ② Primary endpointがリンパ浮腫の変化(周径,BIS,体積など),QOL,身体的苦痛,精神的苦痛,生活への影響,あるいは実態調査[除外基準] ① 対象が小児に限定されているもの ② Primary endpointが非臨床的指標のもの(サイトカイン,栄養学的指標,免疫学的指標など) ③ 対象が終末期患者(例えば,生命予後が6カ月以下など)に限定されているもの ④ Full-length paperのある同一著者による短報2) 二次資料として,Cochrane Library,UpToDate,Clinical Evidence,ガイドライン,レビュー,コンセンサス論文を参照した。 以上の手順で,本CQに関する文献10編と関連する文献として1編を加え,11編を得た。文 献1) Hayes SC, Singh B, Reul-Hirche H, et al. The effect of exercise for the prevention and treatment of cancer-related lymphedema:a systematic review with meta-analysis. Med Sci Sports Exerc. 2022;54(8):1389-99.[PMID:35320145]
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