7 関連ガイドラインにおける記載❽ 容認性 委員の意見は「おそらくはい」で統一された結果となった。議論においては,未発症者と既発症者における捉え方の違いや,保険適用の違いがあり得ると考えられた。また,施設によっては造影MRIがいつでもできる体制とは限らないことや,MRI検出病変に対してのアプローチについても様々であることが意見としてあった。[協議後の投票結果]❾ 実行可能性 委員の意見は「おそらくはい」で統一された結果となった。乳房MRI検査マニュアルが発刊されるなど体制整備に向けた取組みが行われているものの,施設連携や検査方法,読影体制の充実といった課題が残されていること,未発症の際に自費で検査を受けなければならない問題があることが共有された。[協議後の投票結果]❿ 推奨のタイプ 各検討項目の議論を踏まえたうえで,当該介入については推奨されるものであることが議論された。ただし,造影乳房MRIに十分な知識を有する専門医が在籍し,MRIガイド下生検可能施設との連携が整備され,遺伝カウンセリングや検診後のフォローアップ体制が整っている医療機関で実施することを条件として行うことが望まれることが共有された。[協議後の投票結果]比較対照が比較対照がおそらく優位優位いいえおそらくいいえいいえおそらくいいえ当該介入に反対する強い推奨介入も比較対照もいずれも優位でないおそらくはいおそらくはい当該介入または比較対照のいずれかについての当該介入に反対する条件付きの推奨条件付きの推奨12/12名12/12名12/12名おそらく介入が優位介入が優位はいはい当該介入の条件付きの推奨12/12名さまざま採用研究なしさまざまわからないさまざま分からない当該介入の強い推奨スは示されているが,わが国では十分なエビデンスがないという意見があった。また,BRCA1とBRCA2での違いが存在する可能性もあるという意見もあった。[協議後の投票結果] わが国の乳癌診療ガイドライン26)では,「検診・画像診断CQ2.BRCA1/2病的バリアント保持者に対する乳癌サーベイランスには造影乳房MRIが推奨されるか?」に対して,「造影乳房MRIを用いたサーベイランスを強く推奨する〔推奨の強さ:1,エビデンスの強さ:中,合意率:80%(39/49)〕」としている。推奨におけるポイントとして,148
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