1)内視鏡治療1Stage 0~Stage Ⅲ大腸癌の治療方針・ 内視鏡治療の適応と治療法を決める際には,腫瘍の大きさ,予測壁深達度,肉眼形態およ〔cTis癌またはcT1癌の治療方針〕cTis癌またはcT1軽度浸潤癌内視鏡的一括内視鏡的一括切除不可能切除可能内視鏡切除病理診断経過観察cTis癌,cT1癌cT1高度浸潤癌外科的切除12 各 論・ 本法は内視鏡的に大腸の病巣部を切除し,切除組織を回収する方法である。・ 治療法にはスネアポリペクトミー(ポリペクトミー)1)注1,内視鏡的粘膜切除術(EMR:endoscopic mucosal resection)2,3)注2とEMRの亜型であるunderwater EMR(UEMR)4)注2,内視鏡的粘膜下層剝離術(ESD:endoscopic submucosal dissection)3,5)注3,また,ESDの亜型としてprecutting EMR6)注4,hybrid ESD6)注5がある。適応の原則・ リンパ節転移の可能性がほとんどなく,腫瘍が一括切除できる大きさと部位にある。内視鏡切除の適応基準 (1)粘膜内癌,粘膜下層への軽度浸潤癌。 (2)大きさは問わない。 (3)肉眼型は問わない。び発育進展分類であるLST亜分類に関する情報が不可欠である。
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