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図 24 リンパ管侵襲(Ly)リンパ管侵襲像には,内皮を有する空隙内に癌胞巣が孤立性に認められるものや(左上),浸潤部においてリンパ管に連続的に侵入するものなどがあり(右上),HE 染色標本で判断できるものが多い。一方で,HE 染色では確定が困難なリンパ管侵襲(左下)も存在し,その場合は D2—40 を用いた免疫組織化学が有用である(右下)。D2—40 は一部の間葉系細胞にも陽性となるため,内皮細胞における発現を確認することが重要である。図 25 簇出(BD)癌の発育先進部間質に浸潤性に存在する単個または 5 個未満の構成細胞からなる癌巣。図 26 リンパ節構造のない壁外非連続性癌進展病巣(EX)動脈近傍に認められる。本癌巣は脈管侵襲,神経侵襲ではないので,EX—ND(tumor nodule)に相当し,リンパ節転移個数にカウントする。54 Ⅲ.病理学的事項の説明[附‒組織図譜]

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