20484T
9/10

附‒組織図譜 55図 27 神経侵襲(Pn)壁内 Pn 病巣(左)は,Auerbach 神経叢を置換するように進展する病巣として認められることが多い。HE 染色で癌巣に接する神経線維が明瞭に確認できる場合と,癌に置換され不明瞭となっている場合があるが,後者であっても,神経叢に沿った特徴的な進展像が見られる場合は陽性とする。壁外 Pn 病巣(右)は,しばしば孤立性に存在する癌巣として認められ,癌細胞と神経線維が間質の介在なく密に接している。図 28 管状腺腫(低異型度)粘膜表層側優位に紡錘形核をもつ腫瘍細胞が軽度の不整を示す管状構造を形成している。核の偽重層化が軽度に認められるが,核は基底側 1/2 に概ね位置している。図 29 管状腺腫(高異型度)大小不同や不整な分岐を示す腫瘍腺管からなる。核偽重層化がより目立ち,内腔側 1/2 に位置するものが多い。核クロマチンは粗造で,丸みのある核も多く含まれている。

元のページ  ../index.html#9

このブックを見る