152 肺 癌*T3(invasion satellite or nodule)とT4(invasion or ipsilateral lung nodules)は除く。術後病理病期:pN0ⅠA期ⅠB期ⅡA期ⅡB期:T3(5-7 cm)ⅢA期:T4(>7 cm)術後病理病期:pN1-2ⅡB期ⅢA期ⅢB期ⅠA1-2期ⅠA3期経過観察テガフール・ウラシル配合剤療法シスプラチン併用化学療法下記のサブグループはそれぞれのCQを参照CQ28CQ29CQ30EGFR遺伝子変異陽性ALK融合遺伝子陽性PD-L1陽性〔推奨の強さ:1,エビデンスの強さ:A〕樹形図解 説 75歳以下のⅠ—Ⅲ期非小細胞肺癌を対象にCDDP+VDS+UFT併用療法とUFT療法,手術単独の3群について比較試験が行われ,5年生存率でUFT群は64%と,手術単独群の49%と比し有意に良好であった1)。その後,75歳以下のⅠ期肺腺癌症例に対するUFT療法の効果を検討する第Ⅲ相試験が行われ,全体では3%(85%→88%),ⅠB期(T>3 cm)においては11%(74%→85%)の上乗せ効果が認められた2)。これらに,4つの臨床試験を加えて行われたメタアナリシス(2,003症例;腺癌84%,非腺癌16%)の結果,全体で5%(77%→82%)の5年生存率の改善を認め,UFT療法の有効性が確認された。組織型別にみると,腺癌においてHR 0.69(95%CI 0.56—0.85)に対し,扁平上皮癌においては病変全体径>2 cmの術後病理病期ⅠA3—ⅢA期(N0)(第9版)*完全切除,腺癌症例に対して,テガフール・ウラシル配合剤療法を行うよう強く推奨する。 4—2術後補助薬物療法CQ25. 病変全体径>2 cmの術後病理病期ⅠA3—ⅢA期(N0)(第9版)*完全切除,腺癌症例に対して,テガフール・ウラシル配合剤療法は勧められるか?非小細胞肺癌の術後補助薬物療法推 奨
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