25165T
10/15

234 ●X線(臥位像,立位像,牽引位像,最大側屈 4)神経学的欠損,内反足,凹足,垂直距骨,  先天性側弯症の患児はカーブの凹側は成長する見込み(potential)がほとんどなく,凸側のみが成長する可能性(growth potential)があるので,身長が伸びずに変形のみが増悪する傾向が・semi-segmentedは腰仙椎移行部以外は40°をbi-pediclehemi-pediclefully segmentedsemi-segmented typesemi-segmentedspina-bifida typefully segmented typebi-laminahemi-laminaincomplete bi-lamina図Ⅱ⊖11⊖39  3D-CTから見た奇形椎の後方形態 372  11.脊柱変形・側弯症 骨盤傾斜や脚長差があるときは,補高を調整して骨盤を水平にした立位で撮影する。 腰椎の過前弯が強いときは,臥位で股関節を屈曲させて側面像を撮影する。による皮膚膨隆,背部剛毛(hair patch)筋萎縮や片側肥大の有無 2)片側癒合椎(unsegmented bar) 3)2椎の片側性半椎 4)凸側2椎の半椎 5)半椎(1椎) 6)楔状椎 両側癒合椎(block vertebra)は最も進行しにくい。・ unsegmented barは最も進行の危険性が高い・ 特に,同側2椎の半椎は進行しやすいので10ある(表Ⅱ⊖11⊖13)。の半椎ので,早期の予防的治療が必要である。歳までに手術するのが望ましい。・fully segmented(non-incarcerated)は1~2°程度進行するので,進行の予防的治療が必要である。(文献2より)椎弓根の数から奇形椎を2つに分類した場合,両側に椎弓根が存在する奇形椎はすべて両側椎弓型(bi-lamina)となり,片側椎弓根型の奇形椎では半椎弓(hemi-lamina)か,反対側に遺残椎弓が存在する不完全両側椎弓(incomplete-bi-lami-na)の後方形態となる。●奇形椎の形態 以下の順に進行しやすい。 1) 片側癒合椎(unsegmented bar)+反対側位正面像,前後屈位側面像)●MRI(脊柱管内異常の評価) 脊柱管内奇形を合併する頻度は20~58%あり,奇形の部位と脊柱管内異常の高位は必ずしも一致しないので,全脊椎の撮像が必要である。矢状断像と横断像だけでなく,冠状断像は必須である。●3D-CT(MPR) 3次元的な変形をとらえるために必須の検査である。椎体の半椎でも,後方要素の奇形を伴うものと後方要素が正常なものとがあり,X線では把握が困難である(図Ⅱ⊖11⊖39)2)。●ミエログラフィとCTミエログラフィ 先天性側弯症の術前検査は,MRIだけでなくミエログラフィとCTミエログラフィを施行することが望ましい。●腹部超音波検査あるいは静脈性腎盂造影 泌尿器・生殖器系異常の有無を確認する。 理学所見のポイント 1)弯曲や肋骨隆起の可撓性 2)骨盤傾斜,脚長差 3) 殿裂周囲の皮膚陥凹(skin dimple),脂肪腫画像検査のポイント進行予測3,13)

元のページ  ../index.html#10

このブックを見る