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■参考文献1) 米山昌司,南里和秀,刀稱亀代志,他.皮膚腫瘤性病変における25MHzプローブ(メカニカルセクタ型)の有用性.超音波検技.34:548-59, 20091超音波検査は有用か?2ダーモスコピー検査は有用か?11)画像診断■推奨■推奨の強さと根拠 2C(弱い推奨,弱い根拠)■推奨■推奨の強さと根拠 2C(弱い推奨,弱い根拠)6第Ⅰ編 皮膚軟部腫瘍診療ガイドライン2) Harland CC, Bamber JC, Gusterson BA, et al. High frequency, high resolution B-scan ultrasound in the 以上より,超音波検査は補助診断としてはよいが,確定診断には病理組織学的な検討を主とする。assessment of skin tumours. Br J Dermatol. 128:525-32, 19933) 八代浩,太田理会,長谷川義典,他.石灰化上皮腫と粉瘤の超音波検査の比較検討.Skin Surg. 21:85-9, 20122)検査上皮系良性腫瘍の局在や悪性腫瘍との鑑別において超音波検査は有用である可能性がある。しかし腫瘍の確定診断は困難である場合が多く,病理組織学的な検討は必要と思われる。 根拠・解説 上皮系良性腫瘍においては,その形状は悪性のものより整っており,表面高エコーを多く認める。また高エコースポットや嚢胞性部分,隔壁様エコーは悪性腫瘍に多くみられる所見である1)。そのため良悪性の鑑別や腫瘍の局在診断には有用である可能性があるが,各疾患特有の所見が乏しく,確定診断には向いていない2)。石灰化上皮腫と粉瘤を比較した場合は,補助診断として有用である3)。 今後の課題 超音波診断装置の改良による解析能力の向上があれば,将来,画像診断の有用性はより高くなる可能性がある。上皮系良性腫瘍および色素性母斑の診断にダーモスコピー検査は概ね有用である。しかし人種や部位によって見え方が異なる場合があり,その診断には熟練を要する。CQCQ 疫学と診断

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