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2  1. 改訂の要点と留意事項● 中腎腺癌 mesonephric adenocarcinoma,中腎様腺癌 mesonephric-like adenocarcinoma,● 混合癌は組織型が著しく異なる成分が2種もしくはそれ以上からなるもので,漿液性癌または明細胞癌のどちらかを含む。ただし,半定量的な指標(前版では5%以上)は設定されていない。混合癌の多くは,エストロゲン依存性腫瘍とエストロゲン非依存性腫瘍の組み合わせからなり,前者がⅠ型,後者がⅡ型とよばれてきた。● 癌肉腫は,これまで上皮性・間葉性混合腫瘍に属していたが,腫瘍の本質に則して上皮●未分化癌/脱分化癌は前版のまま診断項目に挙げた。● 活動性核分裂型平滑筋腫 mitotically active leiomyomaにみられる核分裂は,1mm2あ● 従来「所属リンパ節」と邦訳されてきたregional lymph nodeは「領域リンパ節」と記●診断の基本は形態(組織像)にあり,多くの場合,免疫組織化学を頼らずとも十分になし得る。しかし,診断に困難をきたす場合は免疫組織化学が補助的に,ときには形態を凌駕するがごとくに役割を果たすことから,免疫組織化学に用いる主な抗体/マーカーを付録として掲載した。粘液性癌,胃/腸型 mucinous carcinoma, gastric/intestinal typeなどの新たに登場した組織型や,再び診断項目に挙げられることになった扁平上皮癌 squamous cell carci-nomaは,WHO分類 第5版と同様にその他の上皮性腫瘍として取り扱うこととした。● 神経内分泌腫瘍 neuroendocrine neoplasia(NEN)は,一定の診断基準,治療・管理方針を臨床医および病理医が共有できるようにとの意図に基づいて,子宮体部と子宮頸部にも他臓器でも用いられている普遍性の高い名称や分類が使われることになった。これに伴い,「NEN組織分類」を独立させた。性腫瘍に位置づけられた。たり2.5〜6個とされる。載した。

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