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0弱中0強0000030000000000010000000000100女性生殖器113が挙げられた。 9 実行可能性投票の結果,全委員が「おそらく,はい」と判断した。実行可能性を低下させる要因として,実施できる医療機関が限られていることや,保険請求で査定される場合があることが挙げられた。 10 推奨のタイプ上記の議論をふまえて,推奨のタイプについての投票が行われ,最終投票に参加した14名のうち,13名の支持により,「当該介入の条件付きの推奨」となった。CQに記載された「ⅠA2期,ⅠB期,ⅡA期」という進行期の中から,ⅠA2期,ⅠB1期に限定した条件付きの推奨とした理由として,腫瘍径が2cmを超える症例では腫瘍学的アウトカムが悪化すること,Ⅱ期以上の症例におけるエビデンスが不十分であることが挙げられた。7) 関連する診療ガイドラインの記載『子宮頸癌治療ガイドライン2022年版』では,同様の条件のCQに対して「ⅠA2期またはⅠB1期の場合には,広汎子宮頸部摘出術を妊孕性温存治療の選択肢として提案する」と記載されている。NCCNガイドラインでは,ⅠA2期またはⅠB1期の症例に対して広汎子宮頸部摘出術が選択肢の一つであることは同様だが,脈管侵襲を伴うⅠA1期またはⅠA2期の症例においては円錐切除術とリンパ節郭清またはセンチネルリンパ節生検を組み合わ非常に弱14重要な不確実性またはばらつきの可能性あり重要な不確実性またはばらつきあり14比較対照がおそらく優位介入も比較対照もいずれも優位でない比較対照が優位比較対照がおそらく優位介入も比較対照もいずれも優位でない比較対照が優位採用研究なし重要な不確実性またはばらつきはおそらくなし重要な不確実性またはばらつきはなしおそらく介入が優位介入が優位さまざまわからない13おそらく介入が優位介入が優位さまざま採用研究なし14いいえおそらく,いいえおそらく,いいえいいえ当該介入に反対する強い推奨当該介入に反対する条件付きの推奨おそらく,はいはいさまざまわからない11おそらく,はいはいさまざまわからない14当該介入または比較対照のいずれかについての条件付きの推奨当該介入の条件付きの推奨当該介入の強い推奨13 5 患者の価値観投票の結果,全委員が「重要な不確実性またはばらつきの可能性あり」と判断した。術後の妊娠率・出生率が高くないことや,流産や死産などの周産期的アウトカムに対する受け止め方には,患者の価値観によってばらつきが生じる可能性があるであろうという意見が多かった。 6 望ましい効果と望ましくない効果のバランス投票の結果,「おそらく介入が優位」が多数だった。周産期的アウトカムの捉え方や,「円錐切除術+リンパ節郭清」を対照とすればそちらが優位という意見があった。 7 費用対効果費用対効果に関する採用研究はなかった。 8 容認性議論の結果,容認性は不確実さがあり「おそらく,はい」,「さまざま」という投票結果となった。医療者の容認性を低下させる要因として,保険請求で査定される場合があることが挙げられた。患者の容認性を低下させる要因として,術式が標準化されていないことや,術後の妊娠率・出生率が高くないこと

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